シェアリングエコノミーが成立するための条件

シェアリングエコノミーをビジネスとして成立させるためには、以下の4大原則があります。

  1. 余剰資源の活用
  2. クリティカルマスの存在
  3. 共有資源の尊重
  4. 他者との信頼

余剰資源の活用

余剰資源の活用こそがシェアリングエコノミーの核心です。様々な分野に広がるシェアリングエコノミーですが、共通しているのは余剰資源をどのようにして再分配するか、ということです。

余ったものを再活用

クリティカルマスの存在

クリティカルマスとは、システムそれ自体が自律するためのユーザ規模の事です。サービス内容によってクリティカルマスは異なりますが、シェアリングエコノミーが自律的に動き出すためにはクリティカルマスに到達するユーザ規模が必要となり、逆に言うとそこまで成長するまでは事務局側がクリティカルマスに代わる価値を提供する必要があるということです。例えば自分で余剰資源を集めて提供する、などです。

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クリティカルマスが必要な理由はチョイスの多さを提供することです。シェアリングエコノミーは不特定多数ユーザによる品物の持ち寄りになるので、どうしてもラインナップに穴が出来てしまいます。特定サイズの衣服が仕入れられなかったり、特定場所の車が準備できなかったり。これでは既存流通網に見劣りして人が流れてしまいます。これを解決して、不特定多数の資源の中から自分の希望に合う製品を見つけるという消費行動を満足させる必要があります。

共有資源の尊重

シェアリングエコノミーは、限られた資源を共有して大事に使うというエコロジーの精神も必要になります。その考え方が背景にあるからこそ、皆な余剰資源を持ち合い、共有して、それを繰り返すという行動に結びつきます。使い捨て感覚で資源を廃棄する考えの基には根付きません。

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信頼関係の構築

シェアリングエコノミーは不特定多数の資源のマッチングをするため、必ず不特定の誰かと交流をすることになります。その交流が円滑に成立するためには見知らぬ誰かを信頼するという仕組みが必ず必要になります。見知らぬ誰かに部屋を貸しても大丈夫、見知らぬ誰かにお金を払ってもきちんと商品を送ってくれる、見知らぬ誰かに自分の赤ちゃんの面倒を見てもらえる、等々。

これらの信頼を手助けするための仕組みをプラットフォーム側は用意します。サービスと相性の良い信頼システムは色々な形式があり、これを見つけ出すにはコミュニティと向き合いながら試行錯誤が必要なプロセスを経ることになります。信頼構築の仕組み例としてはユーザの自己紹介の充実、身辺調査結果の掲載、レビュー、ユーザ同士の紹介、オフライン交流会などがあります。

これらの4原則はシェアリングエコノミーに必須ではありますが、分野次第でその重要度は異なります。例えば人系サービスの場合は信頼関係の構築が最大の重要度となり同時に最難関のハードルにもなります。

お互いへの信頼